ゲリラ豪雨と心疾患:見落とされがちな健康リスク
暑い季節の到来とともに、ゲリラ豪雨が増えてきましたね。
そこで本日は、ゲリラ豪雨による健康リスクについて考えてみたいと思います。
■ 気圧変動と自律神経の乱れ
ゲリラ豪雨が発生する直前・直後は「急激な気圧変動」が起こります。
この気圧変化が人体に与える影響は意外と大きく、特に自律神経が敏感に反応。
交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで、以下の症状が現れることがあります。
・血管収縮
・血圧上昇
・心拍数増加
結果として、「心筋梗塞」や「狭心症」といった心疾患の発症リスクが高まるのです。
■ 実際に多い発症タイミング
医療機関の現場では、「雨の降り始め前後」や「天気が急変した直後」に救急搬送される心疾患患者が増加する傾向があると言われています。
特に注意すべき人は:
・高血圧や糖尿病のある方
・喫煙者
・心疾患の既往歴がある方
・高齢者
これらの方は、ゲリラ豪雨の前後は特に無理な外出を避け、体調管理に注意することが重要です。
■ 体調管理のアドバイス
1.こまめな血圧測定
2.胸の痛みや息切れを感じたら早めの受診
3.天候急変時は急な運動や移動を避ける
ゲリラ豪雨は単なる「雨」ではなく、心臓にも大きなストレスを与える見えないリスクです。
気象アプリや防災情報を活用し、気圧変化のサインにも敏感になることが大切です。
注意すべき人で、何か体調に異変を感じられましたら、いつでも受診ください。
その他、心疾患リスク以外には、以下のような健康リスクもありますので注意していきましょう。
●熱中症との複合リスク
大雨の直前まで高温多湿な環境が続くため、雨宿り中に熱中症になるケースが増加しています。
●転倒・骨折
雨で滑りやすくなった道路で転倒する高齢者が急増。整形外科では雨の翌日、骨折や捻挫の患者が増える傾向に。
●感染症
排水溝からあふれた水に触れることで、皮膚感染やレプトスピラ症など感染症の危険も。
胸の痛みや、息切れ等体調に異変を感じましたら、いつでも当院へご相談ください。
のぞみハートクリニック