睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について

臨床検査2022年09月09日

≫SASとは?

検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、治療に移ります。

  • 生活習慣の改善
  • 経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)
  • 外科手術
  • マウスピースの装着

など、いくつかの治療法があります。

無呼吸を引き起す原因は患者さんによって異なるので、医師と相談しながら、適切な方法で治療を開始します。

 

今回は当院で積極的におこなっている治療法『CPAP』についてお話しします。

SASの患者さんは睡眠中に軟口蓋や舌が沈下し、気道が閉塞してしまうので、これを改善しなければなりません。

鼻にマスクを装着し、機械から圧力をかけた空気を送り込みます。

押し込まれた空気により、落ち込んでいた軟口蓋や舌を押し上げ、気道を確保します。

sas_1.pngsas_2.png

CPAPは、中等度以上のSAS患者さんにとって第一選択とされる治療法です。

この治療を保険診療で受けるためには、月に1回の受診が必要です。

また、無呼吸を抑えるだけの機械なので、根本的な治療ではなく、ずっと使い続けなくてはならない ということもお知らせしておかなければなりません。

毎月受診しなければいけない、時間的・経済的な問題。デメリットもありますが...

患者さんにとってはメリットの方が大きいと考えます

 目覚めがすっきりしている!

 ぐっすり眠れた!

 日中の眠気が減った!

 いびきが減った!

 血圧が下がってきた!

 その他合併症のリスク軽減 などなど

sas_3.png

無呼吸を抑えることはもちろんですが、睡眠の質を高め、心と体の健康を目指したい。

『健康寿命を延ばすための治療』と考えています。

いつでもご相談ください!!

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