睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、治療に移ります。
- 生活習慣の改善
- 経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)
- 外科手術
- マウスピースの装着
など、いくつかの治療法があります。
無呼吸を引き起す原因は患者さんによって異なるので、医師と相談しながら、適切な方法で治療を開始します。
今回は当院で積極的におこなっている治療法『CPAP』についてお話しします。
SASの患者さんは睡眠中に軟口蓋や舌が沈下し、気道が閉塞してしまうので、これを改善しなければなりません。
鼻にマスクを装着し、機械から圧力をかけた空気を送り込みます。
押し込まれた空気により、落ち込んでいた軟口蓋や舌を押し上げ、気道を確保します。
CPAPは、中等度以上のSAS患者さんにとって第一選択とされる治療法です。
この治療を保険診療で受けるためには、月に1回の受診が必要です。
また、無呼吸を抑えるだけの機械なので、根本的な治療ではなく、ずっと使い続けなくてはならない ということもお知らせしておかなければなりません。
毎月受診しなければいけない、時間的・経済的な問題。デメリットもありますが...
患者さんにとってはメリットの方が大きいと考えます
目覚めがすっきりしている!
ぐっすり眠れた!
日中の眠気が減った!
いびきが減った!
血圧が下がってきた!
その他合併症のリスク軽減 などなど
無呼吸を抑えることはもちろんですが、睡眠の質を高め、心と体の健康を目指したい。
『健康寿命を延ばすための治療』と考えています。
いつでもご相談ください!!
臨床検査部