◆検査室だより③◆~当院で行える血圧脈波検査についてご紹介します~
こんにちは。検査室だより3回目の連載です。今回は血圧脈波検査をご紹介します。
血圧脈波検査とは、両腕と両足の血圧・血流速度・血流波形から、動脈の状態について調べる検査です。具体的には、動脈の硬さ(CAVI)や血管の狭さ(ABI)を調べます。
例えば、動脈硬化が起こっていれば正常の状態と比べて心臓からの血流は遅くなり、CAVI値が上昇します。また、通常両足の血圧は両腕の血圧と同じぐらいか少し高いのが正常ですが、動脈硬化で足の動脈が狭くなると足の血圧が両腕に比べて低くなり、ABI値が下がります。
このような仕組みで、動脈硬化の程度や血管の狭さをおおよそ推測することが出来ます。
検査では、仰向けで両腕・両足に血圧測定カフを巻き、心電図、心音図を記録しながら血圧を測定していきます。準備も含めて5分~10分で終了します。
血管が固くなっている状態(動脈硬化)では自覚症状が現れることはあまりありませんが、さらに進行して血管が狭くなってしまうと、
・足の痛み
・休み休みでないと長時間歩けない(間欠性跛行)
などの症状が起こってきます。
また、動脈硬化は加齢や生活習慣の影響により進行するため、ご自身の年齢に対する血管の硬さ(血管年齢)を調べることで、生活習慣を見直すきっかけにもなるでしょう。
足の痛みや休み休みでないと長時間歩けないなどの自覚症状がある場合はもちろんですが、症状がない方でも早期に異常を発見するために、ぜひ検査を受けてみて下さいね。
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