日光浴のススメ

栄養学2020年09月11日

インターネットの普及によって大人はデスクワークが増え、子供もゲーム機の普及や公園の減少によって、太陽のもとで過ごす機会が減っています。さらに太陽光を浴びることは紫外線を浴びることにつながるので、シミやそばかすを予防するために、日焼け止めが欠かせないという女性も多くなっています。ましてや、今は新型コロナウイルス感染症という未知な病が広がったことや異常な猛暑により、外に出る機会が減って太陽光を浴びる機会が減っています。

 しかし紫外線は、有害なものと思われていますが、実は人間の健康を維持するために必要不可欠なものです。そこで今回は、日光浴についてお話したいと思います。

 □□ 日光浴の効果! □□

  • 骨を健康にする

紫外線でビタミンDが生成されると、カルシウムを効率的に吸収することができます。さらに骨の新陳代謝も活発に行われるようになるため、歯や骨を健康な状態に保つことが出来ます。

  • 筋肉を強くする

筋肉にビタミンDが取り込まれ、たんぱく質が効率的に合成されると、筋肉を強くすることができます

  • 免疫力をアップする

紫外線でビタミンDが生成されると、免疫力がアップします。そして、免疫力がつくことでウィルスの侵入を防ぐことができます。

  • 糖尿病や心臓疾患、高血圧のリスクを下げます。

ビタミンDは、「糖尿病の予防に効果がある。」と言われています。また、紫外線を浴びると皮膚細胞から一酸化窒素が出て、この一酸化窒素によって血管が拡張され血圧を下げます。高血圧予防は、脳卒中や心臓病の予防につながります。

  • 認知症の予防

65歳以上で発症する認知症はビタミンDが少なくなり、脳の認知機能に異常が起こることで発症することがわかっています。その他、うつ病の予防、ダイエット効果、がんの予防などがあり、紫外線を浴びないとイライラしやすくなったり、情緒不安定、不眠症、不妊症の原因にもなります。

 

次に、長時間の日光浴は日焼けやシミの原因になるため、日光浴の正しいやり方をお伝えします。

 □□ 日光浴のやり方!□□

  • 「1日に15分程度を週に3~4日」行います。
  • この時に肌の3~4割を露出して、日焼け止めを付けずに太陽光を浴びます。
  • そして、長袖を着ている場合は腕まくりをしたり、人込みを避けてそっとマスクを外すなど、なるべく肌を露出しましょう。

もし、外出することが出来ない方や感染予防のために外出を控えている方などは、カーテンを開けて窓際で過ごしたり、ベランダやお庭で読書をしたりして、毎日少しでも日光浴する機会をつくるようにしましょう。

今年は、日差しが強すぎて屋外で過ごすことも危険を感じる夏でした。ましてやマスクの着用も推奨されているので、なかなか日光浴を楽しむ気分にはなりませんでした。もう少し待つと日差しが和らぐ季節になりますので、太陽光をあびて心身のリフレッシュをしてみませんか。

 

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看護師 南野

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